旅行の荷造りを始めると、「透析の日は何を別に用意すればよいのだろう」と迷うことがあります。

この記事は、国内旅行で、旅行先の医療機関にて血液透析を受ける人を対象に、当日使うものを荷造りしやすい形で整理したチェックリストです。

実際の持参物は施設によって異なるため、受入施設から案内された内容を優先してください。

まず確認|旅行透析の持ち物チェックリスト

「必要」「施設指定」「あると便利」を分けておくと、全員に必要なものと、予約した施設だけで使うものを混同しにくくなります。

分類 区分 チェックするもの
受診に必要なもの 必要 □ マイナ保険証または資格確認書のうち、自分が受診時に使うもの
受診に必要なもの 施設指定 □ 診療情報提供書、透析条件、検査データ、透析記録など、受入施設から指定された医療書類
受診に必要なもの 該当する場合・施設指定 □ 医療証・受給者証等
薬・治療関連 必要 □ 普段服用している薬 □ お薬手帳
薬・治療関連 施設指定 □ 施設から指定された治療関連用品 □ 普段使用している場合の止血用品など
透析中の持ち物 あると便利 □ イヤホン □ 羽織れる上着 □ タオル
透析中の持ち物 あると便利 □ スマートフォン・タブレット □ 本
移動・荷造り あると便利 □ 充電器・モバイルバッテリー □ 透析当日用の小さめのバッグ

施設側で寝衣やタオルを用意している場合や、反対に持参を求める場合があります。表を出発前のたたき台にして、予約時の案内と照らし合わせてください。

受診のために確認したいもの

保険資格を確認できるもの

厚生労働省は、医療機関の受付で、マイナ保険証を持つ人はマイナ保険証、持たない人は資格確認書を提示するよう案内しています。

マイナ保険証を使う予定でも、受入施設のオンライン資格確認への対応状況や、機器不良時の扱いによって確認方法が変わる場合があります。予約時に案内されたものを、取り出しやすい場所へ入れておくと受付がしやすくなります。

受入施設から指定された書類

旅行透析では、診療情報提供書、透析条件、検査データ、最近の透析記録などの提出を求められることがあります。事前に通院施設から送る書類と、当日に原本を持参する書類は同じとは限りません。

書類を準備する時期や、施設間で共有される情報の概要は「旅行透析の流れと必要な準備」で整理しています。

医療費助成・受給者証等

医療費助成や受給者証等の取扱いは、加入する制度、自治体、受診先によって異なります。旅行先での支払いと、帰宅後に必要となることがある手続きは「旅行透析の費用と償還払い」を参照してください。

薬・治療に関する持ち物

普段服用している薬

旅行日数に必要な薬を、普段の服用方法が分かる状態でまとめます。旅行中の薬の変更や調整をこの記事で判断せず、普段の施設や主治医から受けている指示に沿って準備します。

お薬手帳

紙のお薬手帳を使っている場合は、薬と一緒に入れておくと忘れにくくなります。電子版を使っている場合は、旅行先でどのように提示するかも確認しておくとスムーズです。

施設から個別に指定された用品

寝衣、タオル、室内履きなどを求める施設があります。一方で、施設側が用意している場合もあるため、一般的なリストだけを見て一式を買い足す必要はありません。

普段使用している止血用品など

止血ベルト等を持参品として案内する施設がありますが、旅行透析だから全員が新たに準備するものではありません。普段使用している場合や、受入施設から指定された場合に用意します。

透析中にあると便利なもの

イヤホン

テレビを利用するときや、スマートフォン・タブレットで音声を聞くときに使えます。テレビの有無や利用方法、院内での端末利用ルールは施設によって異なります。

羽織れる上着

移動中と院内で体感温度が違うときに、脱ぎ着しやすい上着があると調整しやすくなります。かさばらず、透析中にも扱いやすいものを選ぶと荷物をまとめやすくなります。

タオル

枕元やベッドで使うタオル、バスタオルの持参を求める施設があります。施設で用意される場合もあるため、必要な大きさと枚数は予約時の案内で確認します。

スマートフォン・タブレット・本

透析中の時間を過ごすための選択肢になります。動画や音声を使う場合はイヤホンも一緒にし、端末の使用や通信は院内のルールに従います。

充電器・モバイルバッテリー

経路確認や連絡にもスマートフォンを使うため、充電手段があると安心です。院内のコンセントを利用できるとは限らないので、出発前に充電し、モバイルバッテリーを使う場合も施設のルールを優先します。

透析当日用の小さめのバッグ

宿泊用の大きな荷物とは別に、透析当日に使うものだけを入れた小さなバッグを用意すると便利です。

受付で出す書類、薬、イヤホン、タオルなどをひとまとめにすると、キャリーケースを開けずに必要なものを取り出せます。荷物を置く場所が限られる施設にも対応しやすくなります。

服装とバッグで気をつけたいこと

  • 腕まわりを出しやすい服装にする。 穿刺部へアクセスしやすく、袖を無理なく上げられる服装だと当日の準備がしやすくなります。
  • 温度を調節しやすくする。 薄手の上着など、重ね着で調節できる組み合わせにすると、移動中と院内の温度差へ対応しやすくなります。
  • シャント側の腕への負担に配慮する。 バッグの持ち方は、普段の施設から受けている生活上の注意に合わせます。重い荷物をどちらの腕で持つか迷う場合は、普段の施設へ相談してください。
  • キャリーケースと透析用サブバッグを分ける。 大きな荷物を宿泊先やコインロッカー等へ預ける場合でも、受診に必要なものだけを持って移動できます。

施設によって持参物はかなり違う

次の表は、旅行透析・臨時透析を案内する医療機関が、公式サイトで示している持参品等の例です。全国共通のルールや施設の優劣を示すものではありません。 2026年10月26日に確認した公開情報を、荷造りに関係する項目だけに絞って整理しています。

なお、一部の施設公式ページには従来の健康保険証を前提とする記載が残っています。保険資格の一般的な説明には転載せず、この記事では厚生労働省の現行案内に基づいています。

施設の例 公式サイトで確認できる持参品等 特徴的な案内
ふれあい横浜ホスピタル バスタオル、着替え、内履き、使用している人の止血ベルト、テレビを見る人のイヤホン パジャマ類など身軽な着替えを例示
清湘会記念病院 パジャマ、タオル、バスタオル、イヤホン、止血ベルト 更衣室内のロッカーで手荷物を保管できると案内。貴重品と現金は自己管理
東京都済生会中央病院 止血ベルト、指定された医療書類等 寝衣・タオルは施設が用意。ベッドにテレビ等はなく、本やスマートフォン等の持参と、視聴時のイヤホン使用を案内
中部徳洲会病院 タオル、ポケットティッシュ、寝衣、普段使用している人の止血ベルト 寝衣は施設にも用意があり、パジャマやTシャツ等を持参してもよいと案内
埼友草加病院 お薬手帳と薬、透析時の着衣、履き物、タオル、イヤホン、止血バンド等 テレビは有料と案内

同じ品目でも「持参」「普段使っている人のみ」「施設で用意」と扱いが異なります。一般的な持ち物リストだけで荷造りを完結せず、予約した施設から案内された持参物を最後に確認しましょう。

出発前日の最終チェック

画面を保存したり、スクリーンショットを撮ったりして使える最終確認用の一覧です。

  • □ 透析日時
  • □ 施設の場所・行き方
  • □ 受付場所と到着時間
  • □ 受入施設から指定された必要書類
  • □ 保険資格を確認できるもの
  • □ 普段服用している薬・お薬手帳
  • □ 施設指定の持参品
  • □ 支払方法
  • □ 透析後の帰りの移動手段

持ち物が揃ったら、旅程も確認

荷造りができたら、旅行日程、施設への連絡、書類の共有、当日の流れも見直しておきましょう。

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